パレルモの名物ストリートフード Vol.4|モツ焼き「スティッギオーラ」

パレルモの名物ストリートフード Vol.4|モツ焼き「スティッギオーラ」

「死ぬまでに食べたいストリートフードの街」世界第5位、欧州第1位のパレルモ(Forbesより)。まだまだ知られていないパレルモ名物ストリートフードを現地パレルモからお届けするシリーズ、第4弾はモツ焼き「スティッギオーラ」。羊や牛の大腸を香ばしく炭火で焼いたtheストリート・フード。モツ好きなら一度は試したい?!

脂の焦げる香りがたまらない! 名物の炭火焼

脂の焦げる香りがたまらない! 名物の炭火焼

パレルモの郊外を車で走っていると、ものすごい“煙“に包まれることがあります。「火事か?!」と一瞬慌てますが、白くモクモクとあがる煙からは脂の焦げる良い香り? そう、煙の元は「スティッギオーラ(Stigghiola)」の屋台。
やんちゃなパレルモっ子が大好きなスティッギオーラは、子羊や子牛、子ヤギの大腸を炭火でじゅうじゅう焼いたもの。シチリア全土で見られる料理ですが、特にパレルモ界隈が有名で、注目される「パレルモの名物ストリートフード」のひとつにラインナップされています。口をちょっと開けっ放しに「スティッギゥォーラ Stigghiuola」と発音するのがコツ。よりパレルモの下町っぽい発音になりますよ。
伝統的には夜のストリートフード。夕方以降、街道沿いに出現する屋台やヴッチリア市場に並ぶ炭火焼コーナーで、じゅうじゅう音を立てる焼きたてに遭遇することができます。昨今観光客に人気のバッラロー市場なら、午前中からご賞味可。観光ついでにちょこっとつまめます。

屋台では、手でいただくのが本場流

屋台では、手でいただくのが本場流

スティッギオーラの種類はいくつかあり、鉄のスティックに“大腸のみ”をぎゅうぎゅうに刺したもの、ネギとイタリアンパセリにグルグル巻きにしたもの、かなりレアですが地方に行くと心臓や肝臓にグルグルに巻きつけたものが見つかります。
都市部の屋台では、スティックバージョンがほとんど。屋台で注文したら、煙に巻かれながら焼きあがるのを待ち、よ〜くよ〜く焼いてもらって焦げる一歩手前(というかほぼ焦げた)焼きたてを適当に切り、塩とレモンをぶっかけていただきます。3本指でいただくのが本場のマナー(笑)ですが、観光客が多い店では楊枝が用意されていることも。でも、ウェットティッシュは必携です。

パレルモっ子のバーベキューでも定番!

パレルモっ子のバーベキューでも定番!

スティッギオーラの歴史は古く、かつてシチリアが古代ギリシャの植民地だった時代のアゴラ(古代ギリシャ時代の人々が集まり商取引なども行われた広場のこと)で、すでに振舞われていたと言われています。
パレルモ界隈で(保健局の目をかい潜り)約2千年の歴史を生き延びたスティッギオーラ。一般家庭のバーベキューでも、お肉屋さんで買える“ネギグルグル巻き“バージョンが定番で、牛、豚、羊などのお肉やサルシッチャと一緒に、当たり前のように網に乗せられます。しみじみと食文化の違いを感じさせられますが、”信頼できるお肉屋さん”で買うことにこだわるパレルモ人は多く、そこはちょっとホッとするところ(笑)。
炭火焼で香ばしく焼き上げたスティッギオーラを冷えたビールでキュッと。モツ好きならたまりませんが、屋台でチャレンジする際はどうぞ自己責任で♪

岩田デノーラ砂和子

慶應義塾大学卒業。(株)リクルート退社後2001年よりイタリア在住。ローマを経て、2010年からシチリア州都パレルモ在。女性誌・旅行誌のイタリア特集企画編集及びTV・WEB等日本メディアのコーディネートほか、イタリア関連書籍多数。イタリアのプロで作るチームLa Vacanza Italiana主催、国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

シチリアの関連コラム

関連する旅プラン