「塩の華」という名の極上一番塩、フィオーリ・ディ・サーレ

「塩の華」という名の極上一番塩、フィオーリ・ディ・サーレ

「シチリアの塩はおいしい」
これはもうイタリア好きの皆さんならご存知の事かと思いますが、その中でも更においしい塩、それが今回ご紹介する「フィオーリ・ディ・サーレ(Fiori di Sale)」。さてこの塩、いったいどんな製法で造られる、どんな塩なのでしょうか?

「塩の華」は風に吹かれてプカプカと浮く塩の結晶

「塩の華」は風に吹かれてプカプカと浮く塩の結晶

フィオーリ・ディ・サーレは「塩の華」という意味。常に風があって海水が蒸発しやすく、塩作りにとても適しているトラーパニ~マルサラにかけての塩田地帯。でも稀に風のない穏やかな日があります。塩田に引き込んだ海水が乾いて塩になっていく途中の風のない日に、塩田の表面にうっすらと浮いてくる塩の結晶、これがFiore di Saleの正体。毎日塩田をチェックするサリナイオ(塩職人)は、フィオーリ・ディ・サーレが浮いてきたのを見つけたら、そ~っとそ~っと浮かんできた塩を専用の網ですくい、そして自然乾燥させます。通常の塩のクリスタルができる前のものなので「一番塩」とも呼ばれています。この塩は人間の手で作る事はできず、その年の天候により収穫量も変わってくる非常に貴重な塩なのです。

フィオーリ・ディ・サーレはミネラルたっぷりの甘い塩

フィオーリ・ディ・サーレはミネラルたっぷりの甘い塩

フィオーリ・ディ・サーレは通常の結晶に比べると、とても細かくそしてもろいのが特徴。そしてマグネシウム、カリウム、ヨードを始めとした、体では作る事ができないミネラル成分が普通の塩より多く含まれています。なめてみるとほんのり甘い。ツンッ! とした科学的な刺激はなく、口の中に含むとしょっぱさと共に、ジワーっと甘みが後からやってきます。私がいつも行く塩田では、プレーンなフィオーリ・ディ・サーレの他、レモンやオレンジの柑橘類の皮が入ったもの、セージ、ジュニパー、コショウなどのハーブ&スパイス系が数種あります。プレーンのものを買って、お好みのハーブやスパイスを入れてオリジナルを作るのも楽しい!

極上一番塩で料理上手に!

極上一番塩で料理上手に!

さらに、フィオーリ・ディ・サーレは使うだけで料理がおいしくなっちゃう魔法の調味料。プレーンなものは、サラダに、焼いた肉や魚、天ぷらを食べるための塩として最適な万能塩。柑橘系やハーブ&スパイス系は、肉・魚をマリネして香りを付けるのにも使い勝手が良く。いずれも使うだけでグッとおいしさが増すのを実感していただけます。素材の味を生かす調理方法が多いイタリア料理だからこそ、調味料の選び方にも気を付けたいところ。
残念ながら日本ではまだまだ入手することが難しく、どこでも買えるというものではありません。ならばいっそのことシチリアに来ちゃう!?
塩田見学付きのツアーでは、塩のショップにもご案内します。ショップでは様々なフレーバーのフィオーリ・ディ・サーレをテイスティングすることもできますよ。自分へのお土産に買って、日本でシチリアの旅の想い出に浸るのも素敵ですね!

佐藤 礼子

2005年よりイタリアの南の島、シチリア島在住。力強い大地の恵みと美しい大自然に魅せられ、シチリアに残ることを心に決める。シチリア食文化を研究しつつ、シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」を主宰、トラーパニで活動中。年に数回日本でも料理教室を開催。趣味は畑とオリーブオイル造り。

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