“パスクエッタ”のBBQでも定番! カルチョーフィの炭火焼がおいしい!

“パスクエッタ”のBBQでも定番! カルチョーフィの炭火焼がおいしい!

日本でもすっかりお馴染みの地中海野菜カルチョーフィ(アーティチョーク)。イタリア各地で生産され、ロマネスコやヴィオレッタなど多々品種もありますが、シチリア名産の「スピノーゾ・ディ・メンフィ」をご存知? スローフードにも認定される極ウマカルチョーフィ、炭火焼もたまりません!

復活を遂げたシチリア原産種スピノーゾ・ディ・メンフィ

復活を遂げたシチリア原産種スピノーゾ・ディ・メンフィ

地中海生まれの野菜カルチョーフィの歴史は古く、古代ギリシャ時代にはすでに品種改良に着手されていたとか。イタリアでは、紀元前1世紀頃からシチリアで生産が始まったと言われています。

カルチョーフォ・スピノーゾ・ディ・メンフィは、シチリアの南西に位置する街メンフィ界隈で昔作られてきた品種のひとつ。鋭いトゲがあり、生産しづらく絶滅の危機に瀕していましたが、地域の後継者が力を入れ近年復活。スローフードにも認定され、希少品種であることに加え、そのおいしさで人気を博しています。

スピノーゾ・ディ・メンフィの収穫期は、冬から春にかけて。ひとつひとつ手摘みで収穫されます。代々メンフィで農業を営み、復活の立役者の一人でもあるカロジェロ・ロマーノ氏ファミリーが所有する畑も収穫期は、まるでチューリップ畑のよう。

カルチョーフィは蕾! 食べ方はいろいろ

カルチョーフィは蕾! 食べ方はいろいろ

ところで、カルチョーフィは花の蕾。美しい花を咲かす前の蕾部分をいただくわけです。子牛や子豚のようなもので、なかなか残酷なだけにぜひおいしく食べたいところ(合掌)。カルチョーフィの食べ方は煮たり焼いたり揚げたりオイル漬けにしたり。バリエーションは豊富です。品種によっては薄くスライスして生のままサラダにも。

スピノーゾの場合は、オイル漬けはもちろんペーストにしたり、パスタの具にしたり、カポナータにしてみたり。香り高く繊細な風味で、他の品種が苦手でもスピノーゾなら食べられるなんて言う人も(それは私ですが)。

シチリアでは、そのまま炭火焼にもします! 炭火焼の場合は、トゲ部分をザックリ切り落とし、断面をまな板などにドンドンと叩きつけ、両手で花弁を開いてレモン汁につけてアクを抜きます。開いた状態の花弁にパン粉チーズなどを詰めたりもしますが、塩とオリーヴオイルだけでも美味。とにもかくにも下ごしらえが済んだら、炭火へ直接イン!

パスクエッタのBBQでも定番の炭火焼

パスクエッタのBBQでも定番の炭火焼

そんな炭火焼がよく登場するのが、パスクア(イースター)の翌日のパスクエッタやイタリア解放記念日(4月25日)など春の祝日バーベーキュー。

シチリア人もバーベキュー好きな人は多く、子羊はもちろんのことシチリア名物(?)サルシッチャのグルグル巻きやパレルモ界隈ならマンジャ・エ・ベービ(ネギのパンチェッタ巻き)をジュウジュウした後の炭火に、前出の要領で下ごしらえしたカルチョーフィをぶち込み、大量のお肉を消化した頃デザート気分でいただく♪なんてのが定番です(デザートはまた別にあるものですが……食べ過ぎ!)。

キャンプやバーベキューの機会があれば、シチリア流の「カルチョーフィの炭火焼」を新メニューに加えてみては?

岩田デノーラ砂和子

慶應義塾大学卒業。(株)リクルート退社後2001年よりイタリア在住。ローマを経て、2010年からシチリア州都パレルモ在。女性誌・旅行誌のイタリア特集企画編集及びTV・WEB等日本メディアのコーディネートほか、イタリア関連書籍多数。イタリアのプロで作るチームLa Vacanza Italiana主催、国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

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