「暮らすように滞在する」がコンセプト。村全体でおもてなしする、イタリアの美しい村選出・フューメフレッド

「暮らすように滞在する」がコンセプト。村全体でおもてなしする、イタリアの美しい村選出・フューメフレッド

華やかな観光地では見ることができない、地元の人々の普通の暮らし。
実際そこで暮らしているかのように滞在する経験をしてほしいとのコンセプトを掲げ、村全体でおもてなしをする小さな村・カラブリア州コセンツァ県フューメフレッド(Fiumefreddo)村。「イタリアの美しい村(Borghi più belli d’Italia)」にも選出されているこの村の取り組みをご紹介します。

「暮らすように滞在する」って?

「暮らすように滞在する」って?

村内や周辺の豊かな食材・郷土料理
フューメフレッド村では、滞在を通して「村人たちの普段の暮らし」を経験してもらうBolgo slow(ボルゴ・スロー/ゆっくりな村)という理念のもと、村一丸となって環境を整備。旗艦となる施設を中心に、村内の小規模B&Bやアパート・パン屋さん・八百屋さん・バーなどが協力関係にあります。 観光地ではない小さな村をローシーズンに訪問すると空いているレストランさえ見つからない事もありますが、フューメフレッド村では、村に滞在しているお客様がいる日はBolgo slowに協力する各店舗がオープンすることになっていて、どの時期に訪問しても、旅行者が村人のようにお買い物をしたりバーで一休みするなど、あたかも「暮らしているように」滞在することが可能です。 各店舗では地域の特産品や地域にまつわる物も提供し、実は村人たちにとっても憩いの場所。訛りの強いイタリア語を話す村人たちとのつかの間の交流も楽しめますよ。
「イタリアの美しい村」選出・フューメフレッド村の見どころ

「イタリアの美しい村」選出・フューメフレッド村の見どころ

州北部コセンツァ県の西岸、海を臨む崖の上に位置する小さな村フューメフレッドは、2000年以上前にブレッティ人によって作られたもの。シチリアにもフューメフレッド村が実在するので、カラブリア州のこちらは「ブレッティ人のフューメフレッド村」の意である「フューメフレッド・ブルツィオ(Fiumefreddo Bruzio)」が正式名称です。
70年代に入ってから、シチリア出身の画家・サルバトーレ・フュメ(Salvattore Fiume)に愛され、晩年の彼の作品が村内に数多く残されています。なかでも城塞跡の漆喰画は必見。カギで厳重に管理されているので、見学を希望される方は、宿などに予め訪問を問い合わせておくとスムーズです。
さらに迷路のようで、小さな路地には思わぬ出会いが潜んでいそうな村内は、治安もよく安心してゆっくりと散策をお楽しみいただけます。

そして、この村にきたらティレニア海に沈む夕日を見るのが絶対にお勧めです。日の入りの時間をしっかりチェックして旅程を組み立ててくださいね。

小さな村に気持ち良く滞在する極意

小さな村に気持ち良く滞在する極意

フューメフレッド村のようなイタリアの小さなコミュニティーでは、行き会ったらまず挨拶が基本。午前中なら「Buongiorno(ブォンジョルノ)」、夕方以降は「Buonasera(ブォナセーラ)」などを使いますが、旅行者には覚えにくいですよね。 そんな時は、時間帯を気にせず使える「Salve(サルべ)」を使って挨拶してみてください。Salveは年配の方や目上の人にも気軽に使える、でも礼儀正しい挨拶。朝でも夜でもOKな上、郵便局の窓口で「こんにちは」の意味でも使えるオールマイティーな挨拶語です。ぜひ覚えて活用してください。

村人のように滞在するなら、観光客の少ないローシーズンがベスト。フューメフレッド村では10月下旬ごろから4月下旬ごろまでがローシーズン(クリスマス・年末年始は除く)です。 秋・冬は豊富な旬の食材を楽しむのに絶好の時期で、春から初夏までは南イタリアらしい麗らかな陽気で観光するにはベストシーズンです。 どちらも村が開催する小さなイベントが多い時期と重なり、週末は何かしらの集まりがあるはず。 イベント情報は、直前にならないと公表されないのが難点ですが……派手な観光地では経験できない、静かな村人の生活を体験しに「Salve(サルべ)」の挨拶と共にぜひ訪れてください。

Residenza d'Epoca Borgodifiume(レジデンツァディエポカ ボルゴフュ-メ)
フューメフレッド村への行き方ラメッツィア空港から車・電車で40分ほど
・車の場合:国道18号線利用。フューメフレッド村方面の看板が出ます。
・電車の場合:パオラ(Paola)駅下車。タクシーもしくは宿からの送迎を利用できます。
住所Via Granatello, 87030 Fiumefreddo Bruzio CS
HPhttp://www.borgodifiume.it/residenza-depoca-borgodifiume/

澤井 英里

カラブリア州コセンツァ(Cosenza)市在住。司法事務所勤務の傍ら、こよなく愛する州の紹介や現地在住コーディネーターとして各種ご案内に対応。スキーが大好きな食いしん坊ソムリエ。 素朴ながらも豊かな郷土料理とそれを支える自然環境・人・四季に寄り添ったカラブリア州での生活に美しさを感じます。

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