リグーリア州の魅力をギュッと凝縮した漁村、ボッカダッセを満喫できる小さな入り江

リグーリア州の魅力をギュッと凝縮した漁村、ボッカダッセを満喫できる小さな入り江

どこを撮っても絵になるスポット! ジェノヴェーゼ達の憩いの場、ボッカダッセはジェノヴァ中心地からすぐの小さな漁村。時間がないけれどチンクエテッレやポルトフィーノのような漁村を訪れたい方や、ジェノヴァのリピーターの方におすすめ。リグーリア州の美しさがギュッとコンパクトにまとまっていて、半日しか滞在時間がない人もぜひチェック!

ジェノヴェーゼ達にとってボッカダッセってどんな所?

ジェノヴェーゼ達にとってボッカダッセってどんな所?

ボッカダッセは入り江の形から「ロバの口」(伊bocca di asse リグーリア語bocca d’azë)が語源となったのではないかと言われている。西暦1000年に座礁したスペイン人の船乗りたちによってつくられた村で、今日まで漁村として栄えた。プロムナード(遊歩道)沿いに建つ教会は、漁師や船乗り、難船の守護聖人であるパドヴァの聖アントニオの名前が付いていて「船乗りたちの教会」として親しまれた。

また、国民的シンガーソングライター、ジーノ・パオリの「ラ・ガッタ(雌猫)」は、この村のことを歌っている。『駆け出しの頃に住んでいた、海のそばの古い屋根裏部屋でギターを弾いていると、屋根から1匹の猫がやってきて、喉をゴロゴロ鳴らしながら甘えてきた。今は成功して素晴らしい家に住んでいるけれど、口の周りに黒い模様が付いたあの猫が忘れられない……』と、美しい海辺で過ごした青春を懐かしむ歌だ。今も釣船の近くに猫がウロウロしていることがあり、地元の人たちの鼻歌が聞こえてくる♪

ボッカダッセへ来たなら外せない。押さえておきたい絶景撮影ポイント!

ボッカダッセへ来たなら外せない。押さえておきたい絶景撮影ポイント!

どこへカメラを向けても綺麗な写真が撮れるが、中でも特におすすめの撮影ポイントは2カ所。一つ目は教会の先、ベンチが並ぶ広場の右手側(教会の側面)にある、海へと突き出したテラスからの撮影。パステルカラーの家並みと入り江が全て収まるベストポジションだ。うっかり通り過ぎてしまう人もいるので、ぜひ忘れずに。そしてもう一つは、地元の人に教えてもらった観光客にはあまり知られていない穴場ポイント。浜辺からカラフルな家々の間の小径を登ると、さらに続く坂があり、そのまま登っていくと、突き当たりにベンチが並んでいる一角がある。ここから限りなく続く青い海が一望できるので、足腰の強い方は是非こちらもお忘れなく! カモッリやサヴォーナ、また、空気の澄んだ冬日には雪を被ったアルプス山脈が見えることも。大変急な坂なので、特に下りの際は足元にお気をつけて。

BGMは波の音。ボッカダッセを一周したあとは、海を目の前にして地元料理を召し上がれ。

BGMは波の音。ボッカダッセを一周したあとは、海を目の前にして地元料理を召し上がれ。

ボッカダッセは小さいので小一時間でぐるっと周ることができる。せっかくなので散策後は地元料理を味わってみてはいかがでしょう。おいしい料理屋が軒を連ね、高級レストランからストリートフードまで食事に幅広い選択肢があるのもうれしい。 リストランテ・カーポ・サンタ・キアラはミシュラン一つ星で国内に留まらず世界中から美食家が集う有名店。ボッカダッセ1番のロケーションである岬の上から海を一望できるテラスでいただく料理は舌を巻くおいしさ。種類豊富なおいしい地ワインとともに召し上がっていただきたい。

あまりお腹が空いていないけど……という方はフライ屋さんへ行ってみよう。特にククッリというリグーリア州のストリートフードがおすすめ。ククッリとは、ひよこ豆とマジョラム(または他の薬草)を発酵させた生地をふんわり揚げたおつまみ。さっぱりしたビールや白ワインに良く合う。お好みで塩を振ったら紙のコーンに入れてくれるのでプロムナードを歩きながら食べるのにもちょうどよい。食後には1927年から続く有名なジェラート屋、アメデオもお忘れなく。

ボッカダッセへの行き方と夏季に気をつけたいこと

ボッカダッセへの行き方と夏季に気をつけたいこと

中心地から、またはブリニョレ駅からの2パターンを紹介しましょう。 まずは、中心地にあるデ・フェッラーリ広場近くにあるコロンブスの生家のすぐ後ろに、42番バス(始発)のバス停がある。De Gaspari 2/Boccadasseという停留所で下車(約20分)し、ガソリンスタンド沿いの道を海の方へ歩いて下っていくと到着。 ブリニョレ駅からは駅前バスロータリーの31番バスに乗り(約15分)、Italia 6/Boccadasseという停留所で下車、目の前に教会が見える。この31番バスは海沿いを走行するので景色がよく、お天気などよければ、ひと駅前のItalia 5/Lidoで下車し、海を見ながらプロムナードを歩くのもいいですよ。ただし、夏季は日中日陰がなく、海沿いを歩くことは危険ですので、散歩をするなら午前か夕方がおすすめ。日没や夜景も美しく、バスも遅くまで走っているので夕方からでも満喫いただけます。バス券の刻印はお忘れなく!
リストランテ・カーポ・サンタ・キアーラ(Ristorante Capo Santa Chiara)
住所Via Al Capo di Santa Chiara 69,16146 (GE)
営業時間12:30〜14:30、19:30〜22:30
定休日10月〜4月は月・日のディナーはお休み
電話+39 0107981571
アンティーカ・ジェラテリア・アメデオ(Antica Gelateria Amedeo)
住所Piazza Netturno 7R,16146 (GE)
営業時間11:00〜19:00
定休日10月〜4月は月・日のディナーはお休み
電話+39 393 914 9760

大西 奈々

2011年よりジェノヴァ在住。日本で芸術大学修士課程修了後渡伊、音楽院を卒業。演奏会でリグーリア州各地を周り、小さな街の独特の文化や景色に魅せられる。趣味は休日に骨董市をまわったりジェノヴァ近郊の街を探検する事。バリエーション豊かな伝統工芸品やリグーリア産の食材の産地、料理の情報をお届けいたします。

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