パレルモの名物ストリートフード Vol.1|アランチーネ

パレルモの名物ストリートフード Vol.1|アランチーネ

古代から東西文化の交流地点として栄えた町、パレルモ。地中海の恵みと複雑な歴史に育まれた食文化の豊かさは、イタリア随一とも言えるほど。昨今、イタリアでブームになっている“ストリートフード”も百花繚乱!パーネ・カ・メウサ、フリットラ、スティッギオーレ……。聞いたことも見たこともない?! パレルモのストリートフードがあふれる旧市街、市場界隈へ!

死ぬまでに一度は食べたい?! パレルモのストリートフード

死ぬまでに一度は食べたい?! パレルモのストリートフード

ストリートフードとは、いわゆる食べ歩きのできる“屋台ゴハン”のことですが、皆さんがストリートフードと聞いて思い浮かべる町は、おそらくタイやベトナム、台湾などではないでしょうか? 実際、数年前にアメリカの雑誌『フォーブス』で紹介された「死ぬまでに食べたいストリートフードの町」の上位を占めたのは、そんな東南アジアの町でした。が、その後を追ったのは、なんとパレルモ。世界第5位、ヨーロッパでは第1位に選ばれました。東西文化をつなぐ地中海の中心地である、なんともパレルモらしい結果ともいえそうです。
毎年ストリートフードフェスも開催するなど、パレルモ自身も“ストリートフード推し”になっている昨今、パレルモを訪れたら外せないマストフードには、いったいどんなものがあるのでしょう?

アランチー二ではなく、アランチーナです!

アランチー二ではなく、アランチーナです!

まずはストリートフードの代表格、ご存じ「アランチーナ」から。おっと日本では、なぜか「アランチーニ」と呼ばれているようですが、パレルモでは、アランチー“ナ”です。アランチーニは、アランチーノ(男性形)の複数形。さらに、アランチーノと男性形で呼ぶのはシチリア東岸のみで、シチリア西岸のパレルモでは、アランチーナ(女性形)と呼びます(ちなみに、複数形はアランチーネ)。シチリア島内では、アランチーナかアランチーノか……論争が続くほどの、こだわりっぷり。パレルモでは、ぜひアランチーナと呼んでください(アランチーノと呼ぶとパレルモ人に訂正されます、笑)!
アランチーナは、サフラン色のお米に具を詰めてカラリと揚げた、ライスコロッケ。小さなアランチャ(オレンジ)という意味です。しかし、決して小さくはないので、ご注意を!

アランチーナのクラシックスタイルと最新スタイル

アランチーナのクラシックスタイルと最新スタイル

アランチーナは、バールでもどこでも売っているコンビニのおにぎりレベルの身近度があるストリートフードですが、そのおいしさは、ピンからキリまで。ややアルデンテに炊き上げたお米がふわっと握られているのが、地元っ子のお好みです。それはまるで、お寿司へのこだわりのよう! それぞれお気に入りのお店があるものですが、観光客でも行きやすいのは、カーポ市場の老舗「アリアンナ」。女手ひとつで5人の子どもを育てた豪傑マンマが握るアランチーナは、やさしい母の味。その種類は、伝統の2種、「まんまるのカルネ(ミートソース)」と「楕円形のブッロ(ハムとチーズ)」のみ。
一方、旧市街にある「ケ・パッレ」は、この伝統の2種以外に、カレーや豆腐、4種類のチーズなどアレンジ系を展開する、新興系人気店。こだわりの強い保守的な地元っ子にはアンチもいますが、具選びも楽しい、オススメの店のひとつです。ヌテッラ入りの甘い系アランチーナもありますよ!

……と、百花繚乱ストリートフードの話のはずが、アランチーナの話で終わってしまいました。続きは、次回!

フリッジトリア・アリアンナ(Frigittoria da Arianna)
住所 カーポ市場内(Mercato del Capo)
営業時間朝〜夕方
休日 不定休
ケ・パッレ(Ke Palle)
住所 Via Maqueda, 270, 90133 Palermo (PA)
TEL091 611 2009
営業時間10:00〜翌1:00
休日 不定休

岩田デノーラ砂和子

慶應義塾大学卒業。(株)リクルート退社後2001年よりイタリア在住。ローマを経て、2010年からシチリア州都パレルモ在。女性誌・旅行誌のイタリア特集企画編集及びTV・WEB等日本メディアのコーディネートほか、イタリア関連書籍多数。イタリアのプロで作るチームLa Vacanza Italiana主催、国際ジャーナリスト協会会員・イタリア商工会議所認定通訳。

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