Valle d’Itria (ヴァッレ・ディートリア)を囲む町 (2)Martina Franca (マルティナ・フランカ)

Valle d’Itria (ヴァッレ・ディートリア)を囲む町 (2)Martina Franca (マルティナ・フランカ)

プーリア州の中央部に位置するなだらかな丘陵地帯ヴァッレ・ディートリアの西側、ターラント県に属するマルティナ・フランカ。中世の白い街並みと18世紀バロック様式の教会が同居する、この近辺では一番お洒落なイメージの街です。パッセジャータ(お散歩)好きなマルティネーゼで、冬の夜も旧市街は賑わっています。

聖マルティン(サン・マルティーノ)の名がつく町

聖マルティン(サン・マルティーノ)の名がつく町

町の名前は、もともとキリスト教の中で重要な聖人の一人である聖マルティンへの信仰が厚い人々が住み着いたことに由来します。聖マルティンのお祝いの日である11月11日は、現在でも特別な日。ちょうどノヴェッロワインができあがる頃でもあり、ブドウやワインの造り手の守護聖人である聖マルティンを祝い、親しい仲間と心ゆくまでおいしい料理やワインを楽しむ大事な年中行事です。聖マルティンにお祈りをしてからお酒を飲むと、悪酔いしないとも言われています。
ちなみに、この町の郊外にイタリア空軍の基地があったり、地場産業として繊維業や服飾製造業が盛んだったり、いい感じの老舗ホテルがいくつかあったりすることも、聖マルティンが軍人・毛織物業者・ホテル業者の守護聖人でもあることと、無関係ではないと思えます。

南イタリアを存分に感じる“音楽祭の町”

南イタリアを存分に感じる“音楽祭の町”

世界中のマニアックなオペラファンの間では、この町で毎年7〜8月に開催される「Festival della Valle d’Itria (ヴァッレ・ディートリア音楽祭) 」は、ちょっと知られた存在です。1975年の初演から今年で45回目を数えるこの音楽祭は、上演回数の少ないマイナーな作品に光を当てたプログラムを特徴としています。市庁舎の中庭やマッセリアなどでの野外公演では、特に夏の南イタリアらしい開放的な雰囲気の中でオペラを楽しむことができます。ただでさえ映画のセットに使われたりする雰囲気のある旧市街の町並み。オペラの生演奏が響き渡れば、さらにドラマチックさが増すというものです。2019年は7月16日~8月4日開催予定です。

マルティナ・フランカのおいしいものを堪能

マルティナ・フランカのおいしいものを堪能

マルティナ・フランカのおいしいものの代表は、何と言ってもカポコッロ。豚の肩肉の塊を独特の方法でマリネし燻製して熟成したサルーミで、フレッシュさと脂のうま味が絶妙なバランスです。この街の肉屋では多くが自家製を仕込みます。レストランでも必ずと言って良いほど前菜の一品として出てきます。さらに、最近注目されているのは、昔に農業の労力として重宝した当地原産の大型のロバの肉(アシノ ディ・マルティナ・フランカ)。現在は食用に飼育されているので、硬そうとか臭いがありそうといったイメージとは違い、全くそんなことはありません。ステーキにしてよし、モルタデッラやサラミにしてもよし。人間の母乳に脂質が似ていてほのかな甘みのあるミルクも、健康志向の人々に注目されています。

Festival della Valle d'Itria (ヴァッレ・ディートリア音楽祭)
開催場所Martina Franca (TA)
開催時期2019年は7月16日~8月4日開催予定
URLhttps://www.festivaldellavalleditria.it/

大橋 美奈子

プーリア中央部に位置するヴァッレディートリアはのどかな白い田舎町に囲まれトゥルッリの点在するおとぎの国のような田園地域。都会育ちの根無し草だった私がこの地に魂を掴まれて気がつけば20年。プーリアと日本の架け橋となるべく(有)ダプーリア設立し、スローライフを実践中。プーリアの魅力を発見するお手伝いが出来ればこれほど嬉しい事はありません。

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