パレルモ観光のハイライト!ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂

パレルモ観光のハイライト!ノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂

フェニキュア人やローマ人が活躍していた紀元前の時代から栄えていた、パレルモの町。町を歩いていると、あちらこちらに紀元前から現代にいたるまでの、シチリアを統治した多くの民族の足跡を見ることができます。その中でもここだけは欠かせない! というのが、2015年に世界遺産にも登録されたノルマン王宮。ここを見れば、かつてどれだけパレルモの町が栄えていたか、そして1000年前にどれだけ高度な文化が存在していたのかを垣間見ることができるでしょう。

ノルマン王宮はノルマン時代の要塞

ノルマン王宮はノルマン時代の要塞

パレルモ観光のハイライトとも言えるノルマン王宮とパラティーナ礼拝堂。ノルマン王宮は名前の通り、12世紀にパレルモを収めていたノルマン王朝によって建てられました。町の城壁に沿って造られたこの王宮は、おそらく皆さんが想像するお城とはちょっとイメージが違うかもしれません。それもそのはず、ここは王宮であるとともに、町を守る要塞でもあったのです。
フェニキュア人とローマ人の要塞のあったところに、アラブ人が城として構造的に強化したのが9世紀。続いて、ルッジェーロ2世が1130年に戴冠後、更に拡大・強化する形で、要塞、かつ、荘厳な王宮となったのです。角ばった建物からは、そこが王宮である事は想像できませんが、中に入ってみるとびっくり! そこには豪華絢爛な世界が広がっているのです。

キラキラに光輝くパラティーナ礼拝堂は全面がモザイク!

キラキラに光輝くパラティーナ礼拝堂は全面がモザイク!

ノルマン王宮でまず見るべきもの、それはパラティーナ礼拝堂。ここはノルマン王ファミリーのために作られた礼拝堂で、一般の教会とは違う存在でした。中に入ってみると……そこはピカピカ! 壁全面が金のモザイクで彩られ、そこには新約聖書や旧約聖書のストーリーが描かれています。よくよく見てみると、アダムとイブのお話やノアの箱舟も登場。そして床や壁の一部に施される天然石を使った幾何学模様のモザイクも、とても美しいものです。
「パレルモの宝石箱」と呼ばれるこの礼拝堂、どこを見てもモザイク、モザイク、モザイク……。当時のパレルモの繁栄と技術力の高さを伺うことができます。モザイクもさることながら、見上げれば天井にはアラブ特有の複雑な形で形成される鍾乳石飾りで模様が細かく描かれています。礼拝堂全てが細かい細工に覆われていて、コンピューターもなかった1000年前にどうやって作ったのだろう……と、思わずため息が漏れてしまいます。

悠久の歴史に想いを馳せる

悠久の歴史に想いを馳せる

パレルモのかつての栄光を垣間見ることができるパラティーナ礼拝堂を見た後は、ノルマン王宮を見学しましょう。パラティーナ礼拝堂のひとつ上の階には、歴代の王が住んでいたという住居が公開されています。
最初に見られるのは現在もパレルモ議会に使われているという「ヘラクレスの間」。ポンペイ風のフレスコ画が描かれた緑の部屋は「ポンペイの間」と呼ばれ、フランス王妃マリー・アントワネットの姉の王妃マリア・カロリーナの居室。18世紀から19世紀にかけて流行した東洋様式を反映して、中国人が描かれた「東洋の間」なんていう部屋もあります。これらの部屋は16世紀にシチリアを統治していたスペイン王朝、そして18世紀から19世紀初頭にかけてのブルボン家の支配時代に改修されていたもの。
そして最後に見られるのは、また時代を遡り、ノルマン王宮建設時にノルマン人によって作られた「ルッジェーロの間」。ここではまた、モザイクを眺めることができます。ここに描かれるものは宗教的なものではなく、狩りの様子、動物、植物、ヤシの木など、当時の生活をイメージさせるもの。ここは初代シチリア王ルッジェーロ2世の私室だったと言われています。この王宮を見ているだけでも、さまざまな時代に想いを馳せることができます。それも、シチリアならではかもしれません。
ノルマン王宮を訪れるのにおススメなのは、金曜日から月曜日。なんとこの王宮、現在もシチリア州議会堂として使われていて、火曜~木曜日はパラティーナ礼拝堂のみの見学となるためです。さらに、2018年はイタリア文化政令都市に選ばれたパレルモは、観光客が増えるハイシーズンはノルマン王宮に入るのに、長蛇の列が予想されます。狙い目の時間は、皆がランチをしている13~15時頃。私も先日訪問しましたが、私が入場した12時には列ができていて20分ほど待ちました。が、13時過ぎに外に出てみると、列はもうなくなっていました。以前はぐるりと裏まで周らなければいけなかったチケット売り場と入口は、昨年の秋、パレルモ議会正面入り口のパルラメント広場(Piazza del Parlamento)に移動しました。まだ修正されていないガイドブックも多いと思うので、どうぞお間違えのないように!

ノルマン王宮(Palazzo dei Normanni)
住所 Piazza del Parlamento
営業時間月~土曜 8:15~17:40(最終入場 16:40)日・祝 8:15~13:00(最終入場 12:00)※日、祝の9:30~11:00(5/5、19は9:30~11:30)はミサのため、パラティーナ礼拝堂見学不可 ※事前に要確認
休日なし
見学可能施設火~木曜 パラティーナ礼拝堂(&特別展示会)のみ見学可能、金~月曜・祝日 パラティーナ礼拝堂(&特別展示会)と王宮の両方を見学可能

佐藤 礼子

2005年よりイタリアの南の島、シチリア島在住。力強い大地の恵みと美しい大自然に魅せられ、シチリアに残ることを心に決める。シチリア食文化を研究しつつ、シチリア美食の旅をコーディネートする「ラ ターボラ シチリアーナ」を主宰、トラーパニで活動中。年に数回日本でも料理教室を開催。趣味は畑とオリーブオイル造り。

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